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山形の啓翁桜

山形の啓翁桜

2011年02月13日(日) | コメント(0)

こんばんわ~~ 先日お付き合いさせていただいている業者さんより 山形の名産品の一つである「啓翁桜」をいただきました。 110213_1907~02 「啓翁桜」は薄めに色づく一重咲きの桜。 吉永啓太郎という人によって作られた桜なので こう名づけられたそうです。 110213_1904~01 みなさん「啓翁桜」って知ってますか? なぜ寒いのに咲くのでしょうか? それは桜は寒さに敏感なんです。 桜は、秋になって気温が下がり出すと「休眠期」に入ります。 その休眠期の間に、ある一定の低温にさらされることで開花の準備が整い、 気温が上昇した春頃、開花をはじめます。 その特性を利用したのが、この「啓翁桜」です。 啓翁桜は、蕾がついた枝を刈り取ってから約3週間、 低温の状態に置いて室(むろ)に寝かすという作業を行います。 「8度以下の温度で、最低500時間を経過すれば、開花させることが出来る。」とのことです。 このような温度調整を行うことで、桜の芽は開花の準備を始めます。 そして気温が上がり始めると、桜は「春が来た!」と勘違いをして、真冬でも花を咲かせるのです。 110213_1906~01 なぜ山形が名産地へとなったのでしょうか? それは山形は秋が早いのです。 啓翁桜の国内有数の産地は、ここ山形県。 山形産の啓翁桜は、色が濃く、きれいなピンク色の花を咲かせることで有名です。 1枝に花が密集していて見栄えが良く、花弁の色が他の啓翁桜よりも鮮やかであることから、 昔から華道に使われる花として重宝されてきました。 山形の啓翁桜が美しい秘密は、夏から秋にかけて、山形の昼夜の温度差が激しく、 秋の訪れが周辺地区より早いことにあります。 秋が早いということは、その分だけ早く、桜も休眠期に入ります。 枝が十分に伸びきらないうちに休眠期に入ってしまうため、 花の芽と芽の間隔が狭く、咲いたときの花の密度が高くなります。 そのため、花芽の充実と均整のとれた美しい啓翁桜が生まれるのです。 山形の気候を活かした栽培です。 このように山形でしかできないこと、山形だからできること、 他にも沢山あると思います。 もっと農業や植物の勉強をして山形の特性を活かした栽培をしたいです。 ちょっと長くなってしまいましたね。 桜が咲いたらまたご報告しま~す 今日は金子でした。 DSCN5733-1.jpg

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